2013.12.20更新

歯科今昔物語
昔々、人間は生きるための争いの中で暮らしていた。情けないことに人間の歴史は争いの歴史と言われている。現代は、幸いなことに日本に言及して言えば、平和で暮らしやすい時代になった。
人類は色々な経験をばねに、今日の近代的な生活を築き上げてきたのである。
歯科界においてもしかり、宇宙衛星を飛ばすような華やかさはないが、地道に確実に発展し続けている。
ずいぶんと歯科治療に対する恐怖心がやわらいできたことでもお分かりになると思う。
ところで若者の間でも中高年でもエステやフィットネスが人気になって久しいが、本屋に行くと感心するほどその手の本が並んでいて、テレビでちょっと放送されると(古いな、オンエアか)バカ売れする世の中になった。

人間、生活にあまり心配がなくなると、今度は自分の体の気になる部分がクローズアップされてくる。
とくに「きれいになりたいという欲求」は老若男女、誰にでもあるらしい。
美顔、痩身、脱毛、ネイル、ストレス解消にアロマや、リラクゼーションのためのマッサージ・・・
しかし歯医者の立場から言うと、少しぐらい大根足でもいいから、笑顔で口元のさわやかな人がきれいに見える。
美人でも口臭があったり、歯に歯石やステインがあると健康とは言えないのである。
恐ろしいことに職業がら、数分のおしゃべりで、口腔内の汚れ具合の想像がつく。
チラッと見える歯や歯肉の状態から・・・、ああ、職業病。

それでも最近は口元を気にする人が増え、男女にかかわらず、除石やクリーニング、ホワイトニングをされる方が多くなったのは嬉しいことである。美人が増えるのはいい事だ。半年に一回はクリーニングをお勧めする。
治療と言うより、まさしくエステ感覚。都会では診察券ではなく、メンバーズカード、患者ではなく、お客様・・・?考え方かも知れないが賛否両論かと思う。

また昨今は体重を気にするあまり食事をちゃんと取らない子供達もいる。妙齢のご婦人ではなく小中学生も。これもまた、あまりに「スリムが美人」と洗脳されすぎたようだ。
これは体調を崩すだけでなく、成長期にある十代には由々しき問題。
栄養不足であごが発達しなかったり、正常なかみ合わせ、筋肉の発達にも影響しかねない。
毎日、ちゃんとバランスのとれた食事をして、体の中からきれいになろう。体重は身長とのバランスだ。

歯科では綺麗な歯並びになるために、矯正をやっているが、(もちろん歯並びを整えることで、劇的に顔貌もきれいになるが)咀嚼能力がアップし、食べ物をしっかり咬んで食べることにより、健康で丈夫な体を作ろうとする治療なのである。

小さいうちはたくさん体を動かす遊びをして、しっかり食べて、しっかり睡眠。これは昔も今もかわらない、変えてはいけない人間の体づくりの仕組みなのです。
健康な子育てが健全な世の中を作るのでは。若いお母さん、頑張ってください。

当院では、一般治療のほか、矯正や、ブラッシング指導、栄養指導、相談もやっております。お気軽に。